SMBコネクタ
SMBコネクタとは?
小型・高周波対応のプッシュオン式同軸コネクタ
SMB(Sub Miniature Type B)コネクタは、高周波対応の小型同軸コネクタで、主に機器内部の基板実装用途で活用されます。その名の通り小型設計で、機器の小型・軽量化に貢献するよう開発されました。インピーダンスは50Ω系で、**プッシュオン方式(スナップオンカップリング方式)**による容易な嵌合が特長です。
SMBコネクタの特長(プッシュオン方式・高周波特性)
小型設計: SMAコネクタよりもさらに小型なため、機器内部やサブアッセンブリ間など、限られた空間での高密度実装を実現します。
容易な結合(プッシュオン方式): ネジカップリング方式と比較して、コネクタの結合・分離が迅速かつ容易なプッシュオン方式を採用。特に多数のコネクタを頻繁に接続する環境や、狭いスペースでの作業効率向上に貢献します。
高周波特性: DC~4GHzの周波数帯域に対応する製品を取り揃えており、幅広い高周波アプリケーションに対応可能です。
SMAコネクタとの違いは何ですか?
SMBコネクタは、SMA(Sub Miniature Type A)コネクタより若干小型の規格です。SMBはプッシュオン方式なのに対し、SMAは結合部がネジカップリング方式となっています。ネジカップリング方式の方が振動に強く外れにくいのですが、プッシュオン方式は結合の手間が少なく、より狭いスペースで使いやすい方式です。
特徴 | SMBコネクタ | SMAコネクタ |
サイズ | より小型 | 若干大きめ |
結合方式 | プッシュオン方式 (スナップオンカップリング) | ネジカップリング方式 |
結合容易性 | 容易、迅速 | 確実な結合、振動に強い |
周波数 | ~4GHz | ~18GHz (測定用ケーブルで25GHzまで対応) |
用途 | 小型化・結合容易性重視、機内配線 | 高周波・高信頼性重視、広範なアプリケーション |
SMBコネクタの主な用途
小型通信機器、無線モジュール、基板間接続、その他、高密度実装が求められる機器内配線
SMBコネクタの規格(仕様一覧)
※数値は代表値です。詳しくはお問い合わせください。
相当規格(Compatible Standards) | MIL-C-39012、JIS C 5415 |
特性インピーダンス(Impedance) | 50Ω |
結合方式(Conneciton) | プッシュオン方式(Snap-on Coupling) |
定格電圧(Voltage Rating) | AC 500V |
耐電圧(Maximum Voltage) | AC 500V one minute |
絶縁抵抗(Insulation Resistance) | 500MΩ min. at DC 500V |
接触抵抗(Contact Resistance) | 10mΩ max. at DC 0.1A |
使用周波数範囲(Frequency Range) | 0 ~ 4,000MHz |